ジェイ・アール北海道バスについて
北海道旅客鉄道(JR北海道)の子会社で、2000年4月に発足したバス事業者です。
それまでは北海道旅客鉄道本体の自動車事業部として、道内各地にバス路線を展開していました。
現在は札幌近郊を中心に、日高・空知エリアで運行を行っています。
営業所一覧
主に道央エリアに営業所があります。
営業所一覧と主な運行エリアは以下の通りです。
営業所名 | 主な運行エリアなど |
小樽営業所 | 高速バス・札樽線 |
手稲営業所 | 札樽線など |
琴似営業所 | 高速バス・札幌市内線(主に西区・中央区)※札幌市交通局委譲営業所 |
厚別営業所 | 空知線など |
北広島営業所 | 空知線・長沼線など |
様似営業所 | 高速バス・日勝線 |
深川営業所 | 深名線 |
分社後に閉所となった営業所
営業所名 | 主な運行エリアなど |
岩見沢営業所 | 2003年3月15日閉所 空知線・岩見沢線など |
滝川営業所 | 2003年3月1日廃止 石狩線 |
札幌営業所 | 2022年3月31日閉所 高速バス・貸切バス、空知線・札樽線など |
長沼営業所 | 2022年3月31日閉所、北広島営業所へ移転 長沼線など |
※各営業所ページを作成、路線データーを随時更新中です。
車両称号について
各車両には上3桁、下4桁の車両称号が付番されています。
これは国鉄時代の「自動車称号基準規定」(1966年4月1日施行)がベースとなっております。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥
①車体規格
・1:車幅長 2300mm 全長 7000mm 定員29人以下 ←コミュニティバス・マイクロバスが該当
・2:車幅長 2300mm 全長 8400mm未満
・3:車幅長 2300mm以下 全長 8400mm以上9800mm以下
・4:車幅長 2300mm越え 全長 8400mm以上9800mm未満 ←大半の中型路線車が該当
・5:車幅長 2300mm越え 全長 9800mm以上 ←大半の大型路線車が該当
・6:ハイデッカーの観光車・高速車
・7:スーパーハイデッカーの観光車・高速車
②座席仕様
・1:横向き座席
・2:横向き・前向き座席の混合 ←いわゆる「都市型」座席レイアウトが該当
・3:前向き座席 ←いわゆる「郊外型」座席レイアウトが該当
・4:リクライニングシート
③製造メーカー
・1:いすゞ
・4:三菱ふそう
・7:日野
・8:日産ディーゼル・UDトラックス
④導入年度、中古導入車は年式下1桁
例えば2018年3月の新製導入では’7’となる。
⑤仕様
・3:冷房・板バネ・中古車
・4:冷房・板バネ・自社導入車
・8:冷房・エアサス・中古車
・9:冷房・エアサス・自社導入車
⑥年度の導入準による固有番号
重複が無いように10年毎に01~と51~と番台が分けられている。
従って、例に挙げた車番は
「車幅長2300mm越え・全長9800mm以上の車体の一般路線車、車内は前向き座席主体、ふそう製、2018年度導入、冷房付きエアサス車、12番目の車両」
という意味を持つ。
車両について
・バス車両保有台数の変遷
年月日 | 2006.1 | 2011.4.1 | 2020.1 | 2025.6.20 |
一般路線車 | 389 | 405 | 359 | 368 |
高速路線車 | 23 | 23 | 24 | |
貸切車 | 35 | 35 | 46 | 13 |
合計 | 447 | 463 | 429 | 381 |
・一般路線車について
国鉄時代から1990年ごろまで一般路線車は日野・いすゞの導入が中心でした。
本来鉄道路線の先行や培養などを目的としていたこともあり郊外への路線が多く、収容力の高い長尺車や二人掛け座席中心の車内仕様での導入が以前より一般的でした。
1988年より現行のセルリアンブルー+シルバーの車体塗装が採用され、国鉄カラーで導入された車両も一部が塗り替えられました。
JR化後の1990年代に入り、立席を増やしたより都市型の車内仕様での導入が中心となり、1993年からはふそうの路線車の導入も始まりました。
低床化は1998年度からワンステップ車両の導入が開始され、分社後の2003年からノンステップ車両の導入も始まりました。
地方都市から相次いで撤退した一方で、2003年には札幌市交通局の琴似営業所が移管され、札幌市内の路線網が強化されました。これに伴い日産ディーゼル車が多数移籍することとなり、その後も2010年度まで新車・中古車を問わず導入が続けられました。
車両の冷房化は2000年の分社後に本州からの中古車両の導入によって一気に推進され、その後も移管された琴似営業所の古参車両置き換えのために2010年代前半にかけて毎年度一定数の中古車両が並行して導入されました。
高速車や貸切車の一部も一時期は中古車両が導入されましたが、2024年度末をもってすべての車両が引退しています。
近年の導入車両の特徴としては、上の画像の車両のように2010年以降長尺・郊外型の座席配置のワンステップ車両がまとまった数導入されてきたことが挙げられます。特にふそうの路線車については2014年度の一部と2024年度を除き、ワンステップ車での導入が基本となっていました。
車内仕様については、郊外型の車両がある程度揃ったこともあってか、2020年度より再び全車両が一般的な都市型の座席配置での導入に戻っています。
・高速車について
高速路線車については、方面別に三種類の仕様に大別されます:小樽方面・旭川/えりも方面・帯広方面
小樽方面は主に高速おたる号に使用される車両で、トイレ無しの仕様です。特に近年は乗降口が折戸仕様、車体装飾のない廉価仕様での導入が続いています。
旭川方面はおもに高速あさひかわ号に投入される車両で、トイレ付きのハイデッカー車が該当します。ある程度の年数を重ねた車両は様似営業所に転属し、襟裳・広尾方面の路線で運行される傾向にあります。
帯広方面は主にポテトライナーで運行される車両を指し、共同運行事業者に合わせる形で三列シート、床下仮眠室を備えています。
特に旭川方面仕様については高年式の車両のトイレを撤去し、貸切車に転用する事例もかつては多くみられました。
高速車の塗装はJR北海道バスオリジナルのもの(ピンクバス、画像上)が長らく採用されておりましたが、2020年代に入り国鉄バス時代末期の短期間採用されていたハイウェイバスバスカラー(画像下)への変更が徐々に進行しています。
・貸切車について
貸切車は現在は琴似営業所に集中的に配置されており、ハイデッカー、スーパーハイデッカーの車両が在籍しています。
塗装は高速車と同様にJR北海道バスオリジナルのアマンドピンク+萌黄色のストライプのものが採用されています。
特徴的な車両として、コンサドーレ号が1台在籍しております。
サッカーチーム・コンサドーレ札幌の選手の移動に用いられており、試合等の無い日に通常の貸切バスとして指定することも可能となっております。
この他、かつてはプロ野球の日本ハムファイターズの選手移動用の専用車両も用意されていました。