2023年5月12日、大阪府舞洲スポーツアイランドにてぽると出版主催の「2023バステクフォーラム」が開催された。
今回の展示の目玉は何といってもフルレストアを完了した旭川電気軌道の三菱ふそうMR430であり、会場内での展示のほか、セレモニーを実施、乗車体験も行われた。その模様をリポートする。
午前中は会場内で展示されていた。
筆者を含め当車を目当てとする来場者も多く、参加者同士できれいな写真を撮影できるよう協力し合う一幕もあった。
展示中にはエンジンルーム内を見せていただく機会もあった。
会場内では復活を記念するセレモニーも実施され、三菱ふそうよりMR430のイラストが旭川電気軌道に授与された。
セレモニーの後、関係者を乗せてMR430は会場テストコースを一周した。
午後も車両展示のほか試乗会が数回実施され、約50名の来場者が乗車する機会を得た。
バステク終了後、MR430は自走で舞鶴まで移動、フェリーに乗船の上小樽へ向かった。
そして無事に旭川へ戻ることができたという。
ともかく、奇跡ともいえる本州への移動であった。
その後もMR430は車庫内で保管され、旭川市内のイベント等でその雄姿を見ることができる。
直近では2025年9月19・20日開催の旭川電気軌道創立100周年記念イベント「みんなのバスの日・バステクスペシャルin旭川」での展示が予定されている。
これからも、数十年の時を経て復活したMR430の雄姿を目に焼き付けたい。