【元北海道ナンバーのバス】ミャンマーの元北都交通空港リムジンバス

元北海道ナンバーのバス特集

YGN8I-8080(元北都交通 1993年式 ふそうエアロバス/U-MS821PA)

2016年1月 Thamaing Station 撮影:MAPBUS

2016年1月 Thamaing Station 撮影:MAPBUS

実に様々な車両が輸出されている北都交通出身車のうち、今回は2006年から約5年間活躍した東京空港交通出身車を紹介する。

北都交通には2006年にエアロバスが3台中古導入されている:
札幌200か1838、1839、札幌230あ1840

これらの車両は東京空港交通にて1993年に導入された車両であり、フルエアブレーキを装備し、側面にはやや大型の行先表示機を装備するなどの特徴があった。
当時の同社ならではの特徴として、前後面上部のマーカーランプ非設置や横スライド式の荷物室扉、屋上直結冷房などが挙げられる。特に屋上直結冷房はトランクルームを確保するために先代のMS7系エアロバスの時代より採用され、90年代以降他地域の空港連絡バスに波及、そして現行の高速バスの標準仕様へと発展していった。

2010年6月 丘珠空港 撮影:MAPBUS

筆者もこれらの車両を北海道時代に丘珠空港で見かけたが、当時は写真撮影について今ほど深く考慮して行動していた訳ではなかったため、記録として見せられる画像は上の一枚だけであった。

定員42名とほかの車両よりも少ないためか、そこまで需要の大きくない丘珠空港線にて運行されることが多かったようだ。
北都交通ではその後も京急バスなどからリムジンバス仕様車の中古導入を続けていくことになるが、最初に導入されたこれら3台は”Airport Liner”ロゴの張り付け前には除籍されたと考えられる。

2016年1月 Thamaing Station 撮影:MAPBUS

さて、ミャンマーでの元リムジンバスについてだが、筆者は3台中1台をヤンゴン市内で撮影することができた。
上の画像は市内のタマイン駅付近で撮影したもので、この辺りを拠点とする貸切バス事業者に在籍していたと考えられる一台だ。青色のナンバープレートが貸切バスの登録となる。

特徴的なスライド式のトランクルーム扉や、大きめの方向幕窓が残されている。
一方で、前面や乗降扉については他車のパーツと交換されているものと思われる。乗降扉の窓が開閉式になっているほか、バンパーはミリ波レーダー穴の開いているものに換えられている。さらにはなぜか長電バスのロゴが前面の行先表示に表記されている。
さらに前面上部にマーカーランプが設置され、冷房機器は多数が輸出されていた韓国製路線バスのものに交換されている。
そして側窓は逆T字窓から一般的なT字窓に交換された。

このように北都交通時代から変更された箇所が多いが、全体的な雰囲気はいかにもリムジンバスでしたというものを残しているのが不思議である。

2014年9月 Aung Mingalar Bus Station 撮影:MAPBUS

さらに遡ること約2年前に、ヤンゴンのバスターミナルであるアウンミンガラーの整備エリアで改造中の同車を撮影していた。
ナンバーは赤地のもので、これは日本の緑ナンバーに相当する営業用であることを意味する。

以前は都市間路線バス会社で運行されていたようで、この時期に再整備を行っていたようだ。
丁度側窓をT字窓に入れ替える作業中であることがお分かりいただけるだろう。

ミャンマーでは使用できるパーツを常に入れ替えながらバスの運行が続けられていくため、中古車両の塗装や各部の特徴についてはこのように細かく調べたうえで元事業者を判断しなければならないケースが多くある。
それは裏を返せば日本とは異なる意味での整備能力の高さの表れでもあり、変わった車両を見つけるたびに次はどのような車に出会えるのか好奇心が高まっていくのがミャンマーという国の面白さなのである。