北海道中央バス LV290/KV290車両解説

北海道中央バス特集道内バス探訪記

2015年8月に現行いすゞエルガ(LV290)、同年9月に現行日野ブルーリボン(KV290)が発売され、マイナーチェンジを繰り返しながらも、現在に至るまで販売されている。
北海道における初導入は北海道中央バスで、2016年1月から2026年1月までの10年間で300台(中央バス本体およびニセコバス)が導入され、主力車両として活躍している。
この記事では導入10周年を記念して、導入年ごとの解説を行う。
※この記事では日野ブルーリボンハイブリッド(HL)の紹介は行いません。

北海道中央バスでは2016年1月にいすゞ・日野の中ロマ車が各3台ずつ導入された。
その中でも最も早く運用入りしたのが石狩営業所に配属された3台(札幌200か4226~4228)で、稼働初日は2016年1月29日であった。
なお、三方車は新川営業所に第一陣として導入された3台(札幌200か4251~4253)が最も早く、稼働初日は2016年2月15日であった。

以下の画像は札幌200か4228が初運用に就く際に撮影したものである。

2016年1月29日 札幌ターミナル 撮影:OTB

その後、コロナ禍で導入がストップしていた2021年を除き、毎年導入されている。
2026年1月には札幌地区からの転属により、空知地区でもその姿を見ることができるようになった。

2016年春導入分

いすゞLV21台(うち中ロマ5台)、日野KV21台(うち中ロマ5台)の合計42台が導入された。

1月と2月の2回に分けて、まとまった台数が導入された。
特に札幌市交通局委譲車や自社発注の古参車が多数残っていた営業所へ優先的に導入され、大曲・札幌東・新川・石狩の各営業所では9台ずつ導入された。

札幌200か4226(石狩) 撮影:OTB

2016年秋導入分

いすゞLV23台(うち中ロマ4台)、日野KV22台(うち中ロマ3台)の合計45台が導入された。

春導入分と同様で札幌市交通局委譲車や自社発注の古参車が多数残っていた営業所へ優先的に導入され、札幌東営業所には10台導入され、一気に主力車両となった。
また、小樽地区では初導入となり、新車の導入機会が少ない余市営業所にも配属されている。

札幌200か4519(石狩) 撮影:OTB

2017年秋導入分

いすゞLV9台(うち中ロマ2台)、日野KV8台(うち中ロマ1台)の合計17台が導入された。

このグループからマイナーチェンジ後の車両となった。(2PG-LV290Q2/2PG-KV290Q2)
シートモケットも変更され、いすゞと日野でも異なるデザインとなった。

札幌200か4846(新川) 撮影:OTB

2018年春導入分

いすゞLV8台(うち中ロマ2台)、日野KV8台(うち中ロマ2台)の合計16台が導入された。

仕様は2017年秋導入分と大きな差異はない。
札幌第一観光バス委託の千歳営業所にも導入された。

札幌200か4906(白石) 撮影:MAPBUS

2018年秋導入分

いすゞLV12台、日野KV13台の合計25台が導入された。

このグループではいすゞ・日野ともに2016年導入分と同じシートモケットに戻った。
最後まで残っていた札幌市交通局委譲車を置き換えたグループである。

札幌200か5090(白石) 撮影:OTB

2019年春導入分

いすゞLV7台、日野KV8台の合計15台が導入された。

これまでATであったが、このグループからはAMTが採用されるようになった。
そのため、自動車排出ガス規制の識別記号が異なっている。(2PG-→2TG-)

札幌200か5197(札幌東) 撮影:OTB

2019年夏導入分(ニセコバス)

日野KV2台が導入された。

グループでは初導入で、導入当初はニセコユナイテッドシャトルで使用されていたが、のちに貸切登録となった車両も存在している。

シートモケットなどは中央バス本体の車両と同じだが、リアのナンバー位置が中央部となっている。
当時は中央バス本体に導入されていなかったマイナーチェンジ後の車両である。(2TG-KV290Q3)

札幌200か5268(ニセコバス) 撮影:OTB

2019年秋導入分

いすゞLV10台、日野KV10台の合計20台が導入された。

このグループから中央バス本体でもマイナーチェンジ後の車両となった。(2TG-LV290Q3/2TG-KV290Q3)
マイナーチェンジにより、EDSS(ドライバー異常時対応システム)が取り付けられている。

このグループからシートモケットが変更された。
また、リアのナンバー位置が右側から中央部に設置されるようになった。

試験的にフルカラーLEDを搭載した車両も登場し、平岡営業所に配属された。
なお、これ以降の路線車についてはフルカラーLEDが採用されていない。(2026年1月現在)

札幌200か5305(平岡) 撮影:OTB

2020年春導入分

いすゞLV11台、日野KV11台の合計22台が導入された。

新型コロナウイルスによる利用者減少により、減便ダイヤが実施されていた時期に導入された。

仕様は2019年秋導入分と大きな差異はない。
札幌第一観光バス委託の千歳・江別の各営業所にも導入された。

札幌200か5412(江別) 撮影:OTB

2020年秋導入分

いすゞLV3台が導入された。

リコールに伴い運用から外れる車両が発生することから、メーカーからのリース車として導入された。
リース車ではあるものの、仕様自体は2020年春導入分と大きな差異はない。

札幌200か5443(補修リース車) 撮影:OTB

2022年秋導入分

いすゞLV5台、日野KV5台の合計10台が導入された。

コロナ禍により新車導入がストップしていたため、久々の導入となった。
このグループからシートモケットが変更された。

札幌200か5669(新川) 撮影:OTB

2023年春導入分

いすゞLV3台、日野KV3台の合計6台が導入された。

いずれも補修リース車である。
導入は2023年であるが、一部は2022年秋の新車よりも車台番号が若いことから、2022年製と思われる。

リース車であるものの、2022年秋の新車と同じ仕様で導入されている。

札幌200か5750(補修リース車) 撮影:OTB

2024年秋導入分

いすゞLV13台、日野KV13台の合計26台が導入された。

このグループからマイナーチェンジ後の車両となった。(2TG-LV290Q3/2TG-KV290Q3)
シートモケットが変更された。

札幌200か6000(大曲) 撮影:OTB

2025年春導入分

千歳市からの貸与車両としていすゞLV2台が導入された。

普段は千歳営業所に所属し、千歳市内線で使用されているが、災害時は避難用車両として使用される。
「支笏湖ブルー」のカラーリングを纏っており、「千歳市空港開港100年」の文字が入っている。

前輪タイヤハウス真上に座席が設置されている・行先表示が白色LEDである・USB給電口が設置されているなど、中央バス所有車両とは仕様が異なる。

札幌200か6095(千歳) 撮影:MAPBUS

2025年夏導入分

いすゞLV12台、日野KV12台の合計24台が導入された。

仕様自体は2024年秋導入分と大きな差異はないが、シートモケットが変更されている。
これまで路線用としては導入されていなかった札幌北営業所にも導入された。(過去に札幌200か4226~4228が貸切登録で短期間在籍していた)

札幌200か6148(札幌北) 撮影:OTB

2025年秋~2026年春導入分

2025年12月、いすゞLVの第一陣として7台が導入された。
2026年1月、いすゞLVの第二陣として12台が導入された。
2026年1月下旬から日野KVの導入も始まり、6台が導入された。(2026年1月28日までの登録分)

年を跨いで導入されているが、全て2025年製である。
前面にベビーカーマークが取り付けられるようになり、このステッカーで判別することができる。
また、シートモケットが変更されている。

札幌200か6259(おたもい) 撮影:MAPBUS

リアの差異

見分ける大きなポイントとしてリアが挙げられる。
前述の通り、2019年秋導入分(2019年夏のニセコバス導入分も含む)からリアのナンバー位置が変更となった。

これまでリアに広告枠が設置することから、ナンバーが右寄りに取り付けられていた。
これにより広告枠が設置できなくなったが、近年はラッピングで対応する例が増えている。

札幌200か4530(余市) 撮影:MAPBUS

札幌200か6260(おたもい) 撮影:MAPBUS

中ロマ車と三方車の差異

中ロマ車と三方車を外観から見分ける方法がある。
戸袋窓のブラックアウト処理されている部分の面積が異なっている。(ブラックアウトの面積が大きいのが中ロマ車)

以下の画像は1枚目が中ロマ車、2枚目が三方車である。

札幌200か4910(余市) 撮影:MAPBUS

札幌200か5189(西岡) 撮影:OTB