【元北海道ナンバーのバス】海外へ輸出された北海道中央バス出身車について

元北海道ナンバーのバス北海道中央バス特集

今回は海外へ輸出された北海道中央バスの車両について紹介する。

中央バスからは少なくとも2000年代以降に除籍となった高速・貸切車両の一部が輸出されている。
それらの中から4台のみであるがミャンマーにて撮影することができた。

元札幌22か2523(推定)→SHN9B-6503

SHN9B-6503(Yan Gyi Aung 1995年式 ふそうエアロバス/U-MS826P)

2014年9月 Aung Mingalar Bus Station 撮影:MAPBUS

2014年9月 Aung Mingalar Bus Station 撮影:MAPBUS

ヤンゴンの都市間バスターミナルであるアウンミンガラーにて偶然発見した1台。
ミャンマーでの登録は2008年頃であると推測でき、その当時に中央バスを除籍となった車両となると札幌22か2523を絞り込むことができる。日本各地で運行されたMS8系は多数がミャンマーに輸出されている中で、当車はかなり早期に輸出・登録された車両であった。
撮影当時在籍していた事業者であるYan Gyi Aung社はMS8系エアロバス・エアロクィーンをまとまった数保有していた。
前面窓にはヤンゴン・タウンヂー(シャン州の州都)・マンダレーの表記があり、これら3都市間を結ぶ路線で運行されていたものと考えられる。
側面の行先表示板はシャン州旗の図柄に変更されていた。
シャン州はミャンマー東部の州であり、域内の多くは山岳地帯となっている。

残念ながら、2014年に見かけて以降この車両とは再会できていない。

札幌ターミナル 撮影:kido82009

北海道中央バス時代の姿。札幌北営業所に所属し、長距離の都市間路線にて運行された。
写真は流氷もんべつ号で運行時の撮影。
走行距離が嵩んでいたこともあり、同年式の他の車両よりも一足早く除籍となった。

元札幌22か2958(推定)→YGN2D-2861

YGN2D-2861(Than Myan Thu 1997年式 日野セレガ/KC-RU3FSCB)

2020年3月 Chanmya Shwepyi Hinghway Bus Station, Mandalay 撮影:MAPBUS

既に閉鎖・移転となったマンダレーのバスターミナルであるチャンミャ シュエピィにて見かけた一台。
全面的にピンク色一色に塗り替えられていた。
ベース色で判断するとJTBの契約車であった貸切車両(札幌22か2738)の可能性も考えられるが、側面の最後部窓が固定式(≒トイレ付の仕様)である点、ミャンマーでの登録が2010~12年頃である点から元札幌22か2958であるものと推測する。
前面窓の表記から、マンダレーとカヤー州の州都であるロイコーを結ぶ路線で運行されていた模様。

2020年3月 Chanmya Shwepyi Hinghway Bus Station, Mandalay 撮影:MAPBUS

元中央バスであることの決め手となったのが窓上部のシールであった。
整備の際に窓ガラスを入れ替えている模様。

2009年8月 札幌駅北口 撮影:OTB

北海道中央バス時代の姿。札幌北営業所に所属していた。
トイレ・テレビ・マルチステレオ装備の”フル装備車”で、主に所要時間が2時間以上の都市間路線で使用されていた。

元旭川200か320→SHN1P-6474

SHN1P-6474(Shwe Pun Phyu 1999年式 ふそうエアロバス/KC-MS829P)

2018年9月 Chanmya Shwepyi Hinghway Bus Station, Mandalay 撮影:MAPBUS

こちらもマンダレーのバスターミナルであったチャンミャ シュエピィにて整備中であったところを発見した。
前面窓に検査標章が残されており、その日付までに除籍となったKC-世代の前折戸車ということで旭川200か320(元:札幌200か147)であると判断できた。
ミャンマーでは2017~18年頃に登録となっており、2012年の中央バスの除籍後長期間どこかで放置されていた可能性が高い。
2017年頃のミャンマーでは既に中古の日本製バスが新規に流通すること自体が非常に稀であり、レアケースであると言える。
残念ながらこちらについてもその後の再会はできていない。

2018年9月 Chanmya Shwepyi Hinghway Bus Station, Mandalay 撮影:MAPBUS

同車の後部。付近には元北都交通のMS7エアロバス(右)が留まっていた。

札幌ターミナル 撮影:kido82009

北海道中央バス時代の姿。札幌200か147として滝川営業所に新製配置、2003年に旭川営業所へ転属し登録も変更となった。
同車もフル装備の高速車として活躍した。
やはり高速たきかわ号やあさひかわ号などノーマル車と比較して長距離の路線で運行されていたこともあり、経年約13年で除籍となっている。

 

この他、MS7系エアロバスが少なくとも1台輸出されている。(出典
また、MS8系エアロバスでは札幌200か144(推定)がYGN7K-4781として活躍、その他詳細不祥だが9E-5624という車両の存在も確認できた。

2017年12月 Aung Mingalar Bus Station 撮影:MAPBUS

また、1999年式のエアロバススタンダードデッカーも1台目撃している(写真右の車両)。札幌200か169または171のいずれかであると考えられる。

おまけ 中央バス風のバス

ミャンマーではバスを再塗装する際に無関係の日本のバス事業者風の塗装がなされることがある。
恐らくインターネットで日本のバスを検索した際に気に入ったものを採用しているのだろう。
蛇足ながら筆者が発見した中央バス風のバスを紹介する。

2016年1月 Maha Bandula Rd, Yangon 撮影:MAPBUS

東京都交通局出身のキュービックに路線車風の塗装を施した1台。
旧体制のヤンゴン市内バスで運行されていた。

2016年1月 Baho Rd, Yangon 撮影:MAPBUS

こちらは南海バス出身のレインボーに現行日野セレガ風の都市間塗装を施した1台。
ヤンゴン市内の路線バスとして運行されていた。

2016年9月 Aung Mingalar Bus Station 撮影:MAPBUS

どういう意図によるものか不明であるが、なぜか一般路線車の側面の’CHUO’表記を再現していた都市間バス。
追加された表記が’CHUUO’となってしまっている。
2025年12月22日訂正:’CHUUO’のロゴは旭川中央ハイヤー(現:旭川中央交通)の旧塗装に表記されていたものでした。
なお、この車両が旭川中央ハイヤー出身であるかについては不明です。

(参考)輸出車両一覧表

北海道中央バス(ニセコバス)には、中古車として輸出された車両が多数存在している。
2005年以降に海外へ輸出された車両を表にまとめた。

なお、輸出先は判明していないため、ミャンマー以外に流れている可能性もある。

登録番号 年式 型式 備考
札幌22か453 1989 P-RU638BB →ニセコバス
札幌22か831 1990 P-LV719R →ニセコバス
札幌22か876 1990 P-RU638BB →ニセコバス
札幌22か1194 1991 U-LV771R →ニセコバス
札幌22か1661 1992 U-MS726S
札幌22か2013 1993 U-MS821P
札幌22か2263 1994 U-MS826P
札幌22か2264 1994 U-MS826P
札幌22か2265 1994 U-MS826P
札幌22か2523 1995 U-MS826P
札幌22か2526 1995 U-MS826P
札幌22か2527 1995 U-MS826P
札幌22か2738 1996 KC-RU3FSCB →中央観光バス→ニセコバス
札幌22か2745 1996 KC-MS829P
札幌22か2958 1997 KC-RU3FSCB
札幌22か2964 1997 KC-MS829P
札幌22か2966 1997 KC-MS829P
札幌200か144 1999 KC-MS829P
札幌200か169 1999 KC-MS829P
札幌200か171 1999 KC-MS829P
旭川200か320 1999 KC-MS829P ←札幌200か147

(輸出車両一覧表作成:OTB)