2025年 道内バス動向

札幌圏バス動向
2025年を振り返って

2025年も道内各地で様々な出来事があった。

乗務員不足による減便・路線廃止などが目立ち、新聞やニュースでも取り上げられる機会が多かった。
2025年3月末で廃止となった北海道中央バスの「厚別ふれあい循環バス」では、新たな試みとして自治体・地域・運行事業者の3者が協力し、4月1日から実証運行が始まった。
札幌観光バスが運行を担当しており、予備車として北海道北見バスからのグループ間移籍車も充当された。

2025年9月 札幌市厚別区 撮影:OTB

明るい話題としては、9月に道内最大規模となるイベント「バステクスペシャルin旭川 みんなのバスの日」が旭川市大雪クリスタルホールで開催された。
旭川電気軌道100周年を記念したイベントで、旭川電気軌道所有のMR430やNPOバス保存会所有のレトロバス、道内各地の事業者からバスが展示された。レトロバスによるパレード走行も行われ、バスが注目される貴重なイベントであった。

2025年9月19日 撮影:MAPBUS

 

北海道中央バス

2025年も乗務員不足による減便・路線廃止が目立ったが、新千歳空港連絡バスは利用者増加による増便が実施された。
また、コロナ禍以降としては最大規模の新車が導入された。

北海道中央バスでは基本的に春・秋の2回に分けて新車が導入されるが、2025年は5回に分けて導入された。
内訳は以下の通り。
・3月~4月:高速車・路線車 6台
・5月~6月:高速車・貸切車・定期観光車 8台
・7月:路線車 24台
・11月:高速車 8台
・12月:路線車 7台
※12月導入分の路線車は一部が既に稼働している。全車揃うのは1月以降になるものと思われる。

高速車・貸切車・定期観光車は、三菱ふそう(2TG-MS06GP)が導入された。
高速車は、主に空港連絡バスで使用(真栄営業所所属車を除く)されており、トイレなしのノーマル仕様である。
貸切車・定期観光車については、三菱ふそうの導入は久々であった。

2025年5月 札幌市北区 撮影:OTB

路線車は、日野(2TG-KV290Q4)・いすゞ(2TG-LV290Q4)が導入された。
4月には災害時避難用車両(千歳市からの貸与)が千歳営業所に配属された。
一般路線車については、7月と12月の2回に分けて導入されている。

2025年11月 札幌市豊平区 撮影:OTB

新車が導入される一方、KC-世代の移籍車やKL-世代の自社発注車の代替が進んでいる。
全盛期は200台以上が活躍していた移籍車も一気に数を減らした。
(画像の札幌200か3410は冬ダイヤ期間中まで稼働した後、除籍・解体)

2025年3月 札幌市厚別区 撮影:OTB

自社発注車は、主に大型ショート車や中型ロング車の廃車が進んでいる。
自社発注のツーステップ車は最後の1台となった。(札幌200か470)

2025年8月 札幌市豊平区 撮影:OTB

 

ジェイ・アール北海道バス

2025年も車両更新や機器更新が行われ、琴似営業所でも行先表示器のフルカラーLED化が進められた。
わずかに残っていたKC-世代の移籍車やKL-世代の自社発注車も引退し、古参車の代替は落ち着いたものと思われる。
そのため、2025年度の新車は琴似・厚別・手稲の各営業所に1~2台程度の導入される程度であった。

1月に2024年度の新車、10月から12月にかけて2025年度の新車が順次導入された。
内訳は以下の通り。
・1月:路線車 6台
・10月:高速車 1台
・11月:路線車 2台
・12月:路線車 1台

2024年度・2025年度の新車では、三菱ふそう製もノンステップ路線車(2PG-MP38FM)が導入された。
MP38は2014年度以来、約10年ぶりの導入となった。

2025年9月 札幌市厚別区 撮影:OTB

 

じょうてつ

2025年12月20日に110周年を迎え、記念イベント「じょうてつフェス」の開催や記念ラッピングバスが登場した。
2025年に引退した車両の中には十勝バスへ再就職した車両も存在しており、道内事業者間で車両が移籍するという珍しい出来事もあった。

1月に新車、春から秋にかけて移籍車が登場した。
新車は、日野・三菱ふそう・いすゞ各2台の合計6台が導入された。
移籍車は、西武バス・京成バス・新京成バスからの移籍車が導入された。

移籍車の中には2012年製の比較的新しい車両も導入されている。

2025年11月 札幌市中央区 撮影:MAPBUS

 

道内各地の新車

・北都交通
企業の特定輸送車として路線タイプの新車が採用された。
三菱ふそうエアロスター(2PG-MP35FP)4台が導入された。

2025年8月 千歳市 撮影:OTB

・斜里バス
イーグルライナー向けの高速車が導入された。
これまではスーパーハイデッカ車が使用されていたが、2025年の新車はハイデッカ車が採用された。

斜里町 撮影:kido82009

・旭川電気軌道
自社発注車としては約12年ぶりとなるワンステップ路線車が導入された。
66番線(いで湯号)の運用が中心であるが、旭川市内線でも使用されている。

2025年12月 旭川駅 撮影:OTB

・ふらのバス
ラベンダー号の復刻塗装車が登場した。
久々の大型路線車で、主にラベンダー号(特便)で使用されている。

2025年12月 富良野市 撮影:kido82009

道内各地の移籍車

・北都交通
企業の特定輸送車として路線タイプの移籍車も導入された。
京成バスからは「シャトル☆セブン」専属車のいすゞエルガ(2PG-LV290Q2)2台が移籍した。

2025年12月 千歳駅前 撮影:MAPBUS

・北海道バス
大阪バスで使用していた車両が北海道バスへグループ間移籍した。
2025年7月から2~3か月間程度のみ大阪バスで使用した後、北海道バスへ移籍した車両も存在している。

2025年10月 Fビレッジ 撮影:MAPBUS

・札幌ばんけい
2025年3月末に北海道中央バスの南92(駒岡線)が廃止された。
4月1日から札幌ばんけいが路線を引き継いだことにより、その専属車として千葉中央バスから移籍車2台が導入された。

2025年4月 札幌市南区 撮影:OTB

・函館バス
2025年も西工車体(RA274/AA274)がまとまった台数導入された。
東急バスに3台のみ所属していた長尺ワンステップ車(PKG-RA274PAN)も移籍した。

2025年11月 函館市 撮影:OTB

・道南バス
2025年も西工車体(RA273/274)がまとまった台数導入された。
2025年7月3日の道南バス創立100周年を記念し、復刻デザイン車両も登場した。
第一弾として道南バスの復刻カラー(3種)が7月に登場した。室蘭東・登別若山・苫小牧の各営業所に配属された。
第二弾は苫小牧市交通部の復刻カラーで12月に登場した。錦西営業所に配属された。

2025年12月 苫小牧市 撮影:kido82009

・十勝バス
移籍車がまとまった台数導入された。
前述の通り、じょうてつから移籍車が導入された。藻岩営業所に所属していた5台が移籍を果たした。

2025年8月 帯広市 撮影:OTB

2025年5月から十勝ナンバーの交付が始まった。
十勝バス初の十勝ナンバー登録車は「十勝210あ2518」であった。
この車両も道内事業者間の移籍で、もともとは北海道バスに所属していた車両(札幌200か5719)である。

2025年11月 帯広市 撮影:OTB

・北海道北見バス
西武バスやkmモビリティサービスからの移籍車が登場した。
新塗装を纏った車両も少しずつ増えている。

2025年5月 北見市 撮影:OTB

・旭川電気軌道
立川バスや名古屋市交通局からの移籍車が登場した。
12月には立川バスから長尺ワンステップ車(PJ-MP35JM改)がデビューした。

2025年12月 旭川市 撮影:OTB

・道北バス
まとまった台数の移籍車が登場した。
9月には神奈川中央交通からノンステップ車(PKG-MP35UK改)がデビューした。

2025年9月 旭川市 撮影:OTB

・名士バス
山陽バスからの移籍車(LKG-MP35FK)が登場した。
この他にも移籍車がデビューしている。

2025年11月 名寄市 撮影:MAPBUS

・士別軌道
奈良交通からの移籍車(KK-LR233J1)が登場した。
余談だが、士別軌道はモノコックバス(K-RC301P)のエンジン故障による運用離脱が話題になった1年であった。

士別市 撮影:kido82009