【不定期特集】元北海道ナンバーのバス 第九回:岡山を走る最後の元札幌市営バス現役車両

元札幌22か2795 現倉敷200か・293(日ノ丸タクシー) ふそう・エアロクィーン/KC-MS822P 

2019年8月31日 倉敷市内 撮影:MAPBUS
2019年8月31日 倉敷市内 撮影:MAPBUS

札幌市営バスの民間事業者への移譲から15年が経過した2019年は、ついに札幌市内の各事業者へ移籍した路線型車両がすべて引退した。
これによって、札幌市交通局に在籍したバス車両の稼働車は完全に消滅したように思われた。

しかし、山陽地方では観光型車両「観96-1」(元札幌22か2795)が元札幌市営バス最後の稼働車として活躍を続けている。
本年8月末にSBPメンバー主催による同車の貸切会が実施されたので、今回はその模様をリポートする。

1996年に導入された当車は、1998年の札幌市交通局の観光バス事業廃止までの約2年間北海道内で運行された。
観光バスの中には北海道の事業者へ移籍した車両も存在する中で、観96-1は本州へ売却され、山陽地方の事業者を経て岡山県の日ノ丸タクシーへ移籍した。
移籍当初のナンバーは岡山200か‥96.その後現在の倉敷200か・293へ変更されて現在へ至る。

室内。11列55席(補助席を含む)仕様である。回転サロンは装備されていない。

MS8系特有の装備である背もたれの読書灯。

小型モニターも頭上に設置されている。

古い世代の観光バスの名残を思わせる室内灯。

業務用ボックスには札幌市交通局出身の証拠となるポットが残っており、参加者一同が感慨に耽った。

2019年8月31日 香川県坂出市内 撮影:MAPBUS

貸切会では瀬戸大橋を通り与島へ向かった。わかりにくいが、写真は高松行のマリンライナーが通過中の所を撮影したもの。

2019年8月31日 倉敷市内 撮影:MAPBUS

再び瀬戸大橋を通って倉敷に戻る。
鷲羽山の展望台から、瀬戸大橋をバックに撮影。

貸切会においてお世話になりました事業者様、運転士様、そして催行者様にこの場を借りて御礼申し上げます。

<参照サイト>
・HRIB 北海道バス総合研究所 (http://hrib.stars.ne.jp/index.html)
・Blue and White (https://gala2shd.iza-yoi.net/index.html)